目の健康を保つには「少食」が生活習慣の基本

欠けた視野が回復した例もある

いったん欠けた視野が回復するのは難しいのですが、回生眼科院長の山口康三先生の患者さんには少数ながら、生活改善で回復した人もいます。

70代の男性Bさんは、「左目の目の前に膜ができたようで見えづらい」という症状に悩まされるようになり、大学病院を受診して、加齢黄斑変性症と診断されました。

黄斑変性症とは、目の網膜の中心の黄斑部が傷んでしまう病気です。網膜の下に急ごしらえのもろい新生血管ができて、そこから出血をくり返し、ものが歪んで見えたり、視力が低下したりします。加齢や、紫外線の刺激などによる活性酸素の増加が原因とされます。

一般的に、異常な新生血管の増殖を防ぐ薬を目に注射する治療が行われますが、Bさんはこの治療を避けたいとのこと。

生活習慣を聞くと、「睡眠時間が短い」「夜食・間食が多い」「甘い物をよく摂取」「運動はほとんどしていない」「便秘ぎみ」「家族の介護によるストレスでイライラすることが多い」などが浮かび上がりました。

そこで山口先生は、食生活と運動に関する指導を行うとともに、3種類の漢方薬を処方しました。

健康な人の目は輝いている

2カ月後の再診時、Bさんは「目の前にチラついていた黒い物が取れた」と言いました。これは眼底出血が原因の飛蚊症の症状で、加齢黄斑変性症ではよく見られます。眼底検査を行うと、黄斑部の出血と白斑が完全に消失していました。

また、Bさんは体調がとてもよくなり、悩まされていた鼻水、イライラ、背中のこりなども消えたとのことでした。

さらに半年ほどたつと、左目の視野のゆがみがいくらか改善され、視力も0・8から0・9に上がりました。眼底の出血も認められず、よい状態が保たれています。

栃木県下野市にある、回生眼科医院では、ほかにも白内障や糖尿病網膜症など、多くの目の病気が生活習慣指導によって顕著に改善しています。

目は全身の健康状態を反映し、健康な人は目がキラキラと輝いており、逆に体調不良や病気があると、目はカを失ったり、濁ってきたりします。これは印象の問題ではなく、実際に眼底の状態にも現れます。

眼底をきれいな、よい状態に保つ秘訣は「全身の血流をよくすること」「胃腸の働きを正常にすること」です。そのために大事なのは、空腹の時間を長くすること。すなわち、「少食」が生活習慣の基本なのです。

→生活習慣の改善によって眼圧がよい状態にコントロールされ、緑内障の進行が止められた

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