耳の誤作動を治すには、「耳ひっぱり」のようなイタ気持ちいい刺激が有効

脳の誤作動が痛みを耳鳴りと勘違いする

まずは、この耳鳴りについて解説していきましょう。

音は振動になり、内耳の蝸牛(かぎゅう)にある有毛細胞によって電気信号に換えられ、聴神経を介して脳へ伝えられます。脳で初めて音として認識されるのです。

その神経上の中継地点が、脳幹にある「蝸牛神経核」という部分です。ここを中継して、電気信号は大脳へ伝えられ、初めて音として認識されます。

この蝸牛神経核のある脳幹部はとても狭く、同じ場所をさまざまな神経が通っています。皮膚の感覚と体性感覚を司る神軽は同じ場所を通り、蝸牛神経核が中継地点となっています。

神経は、入ってくる情報が増えると、それに反応する神経細胞(ニューロン)も増えるという性質を持っています。例えば、腰痛やひざ痛などがあると、痛みの情報が増え、それに反応する神経細胞も増えます。

その結果、中継地点を通る情報量が増大します。その結果、脳がすごく痛いと感じるようになるのです。

一方、加齢などによって聴神経が衰えると、耳から入る情報が少なくなります。その結果、中継地点を通る情報量が減少し、聴神経の方に遊んでいる神経の部分ができるわけです。

この情報量のアンバランスが脳の誤作動を起こします。大量に流れる痛みの情報が、中継地点で聴神経の情報へ間違って流れるのです。そして聴覚皮質は、体性感覚のシグナルが間違って届いたにも関わらず、耳鳴りとして知覚してしまいます。

鍼灸やマッサージ、整体なども有効

この誤作動を治すには、耳ひっぱりのような体への直接的なイタ気持ちいい刺激(軽微な皮膚刺激)が有効です。

体性感覚の耳鳴りであっても、そのきっかけは聴神経の衰えです。衰えて情報量が減少し、痛みなどによる脳の誤作動が起こるのです。

耳ひっぱりで聴力がアップすれば、聴神経の情報量は増え、誤作動を防ぐ効果があります。

鍼灸やマッサージ、整体、ウオーキングなどで耳鳴りが和らぐという人は、体性感覚の耳鳴りの可能性があり、耳ひっぱりはよく効くと思います。

また、この耳ひっぱりでは、耳の下から首の両横を走る太い筋肉(胸鎖乳突筋)も伸ばすようにします。この筋肉が加齢によって衰えると、顔が前に落ちてくるためにネコ背となり、耳の位置もさらに下がります。

耳ひっぱりで胸鎖乳突筋も鍛えれば、耳の位置は劇的に上がり、それは聞こえにもよい影響が期待できるでしょう。

耳鳴りの予防・改善だけでなく、難聴の改善のためには、耳ひっぱりを継続することです。耳ひっぱりを継続すれば、耳と脳へのよい刺激となります。

→体の痛みが原因で耳鳴りになった場合は「耳ひっぱり」をすると治まることがわかった

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