「指そらし」をすると指先の筋肉がゆるみ血流がよくなる

最新の医療機器で指そらしの効果を調べた

患者さんには、「指そらし」を含む、5種類の簡単な体操をしてもらい、それぞれの前後の血管の様子を、最新の医療機器(超音波診断装置:血管エコー)を使って調べました。

患者さんの一人、58歳男性のAさん(身長170cm、体重70kg)は、体操の前後で以下のような変化がありました。

1分間当たりの、左上腕動脈を流れる血流量は0・12リットルから0・13リットルに増加。動脈の直径は4・6mmから4・7mmに、動脈の面積は16・6mm² から17・3mm² に広がりました。

血液は、心臓から動脈を通って手先や足先など、体の末端まで行き渡り、毛細血管を経由して静脈を通り、心臓に戻ってきます。

このプロセスのうち、静脈血が心臓に戻ってくるときに「筋肉ポンプ」が使われます。筋肉がグーッと収縮することで、ポンプのような役割をして、静脈の血液を心臓に戻すのです。

「指そらし」をすると、まず指先の筋肉が緊張して、筋肉の間を走る血管を圧迫します。次に、指先の筋肉がゆるむことで血管への圧迫が取れ、血流がよくなります。

「指そらし」は、肩甲骨を大きく動かし、腕を伸ばし、指先までピーンとそらせます。そのため、背中の太い血管から指先の毛細血管まで、血の巡りがとてもよくなります。

肩こりや頭痛には特に効果的

実際に行うと、指先にジワジワと血液が巡ってくる感覚が得られるはずです。手指や腕の疲れ、冷え症、肩こり、血行不良による頭痛などには、特に高い効果が感じられると思います。

もちろん全身の血流にもよい影響がありますから、毎日の習慣にして、健康維持や向上に役立ててください。

また、「指そらし」を行うときは、呼吸法に合わせてやると、効果が高くなります。呼吸は、内臓や血管の働きを調整する、自律神経の働きと連動しています。

息を吸うときは交感神経が優位になって筋肉が緊張し、吐くときは心身をリラックスさせる副交感神経が優位になって、筋肉がゆるみます。

ですから、力を入れる動作のときに息を吸い、ゆるめる動作のときに息を吐くと、よりスムーズに血流を促せます。

この体操は、1日に何回やっても大丈夫です。現代の私たちの生活は、パソコンや携帯電話などで指先をよく使います。

どんな運動をしたらいいかわからない人に

指に負担がかかると筋肉が固くなり、血流が悪くなりがちです。「手が疲れたな」と感じたら、こまめに行うといいでしょう。

また、「指そらし」は「運動をしたほうがいいのは、わかっているけれど、何をしたらいいかわからない」という人には特にお勧めです。

「指そらし」は、座ったまま、短時間で、気軽にできます。まずは、楽しみながら続けていただければと思います。

そして、「これくらいだったら、私にもできる」と自信がついてきたら、もう少し負荷の高い、別の運動を加えていくとよいと思います。

皆さんの体力作りのきっかけに、「指そらし」を役立てていただけたら、とてもうれしいです。

→血流をスムーズにする「指そらし」で、肩こりや腰痛、ひざ痛などの慢性的な痛みが解消

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