下肢の動脈に狭窄や閉塞がないかどうかを調べる「ABI検査」

末梢の動脈硬化もわかるABI検査

静脈硬化が進むと、血流が悪くなり血管が詰まって、脳梗塞や心筋梗塞、足の組織が死んでしまう壊疽など、重篤な病気を引き起こします。

そこでお勧めしたいのが、下肢の動脈に狭窄や閉塞がないかどうかを調べる「足関節上腕血圧比(ABI)検査」です。

ABIは、上腕と足首で血圧を計り、足首の最大血圧を上腕の最大血圧で割った数値です。通常は、手より心臓から遠い足の血圧のほうが高くなります。

しかし、動脈に狭窄があると、その先に血液が行かなくなり、足の血圧が低くなります。

ABIが1・0~1・4なら正常範囲です。1・0を切ると足の血流障害が疑われ、0・9を切ると、明らかな閉塞性病変が疑われますから、0・9が一つの基準になります。

合併症や喫煙のある人は50歳から検査を受けましょう

さて、もう一つ怖い数値を紹介しましょう。

ABIが0・7なら5年彼の生存率は7割、0・5なら5割に下がるというデータがあります。さらに低くなると、10年後の生存率は限りなくゼロに近づきます。

なぜこんなに生命予後が悪いのかといえば、足の動脈が詰まっている人は、心筋梗塞や脳梗塞を合併している割合が多いからです。

ちなみABIが0・7だと、間欠性跛行が出る段階、0・5を切ると傷の治りが悪くなり、潰瘍になりやすくなります。

こうしたことから、現在では閉塞性動脈硬化症や心筋梗塞、脳梗塞を別々の病気と考えるのではなく、全身的な動脈硬化症の一部分症と捉えるようになっています。

高血圧や糖尿病などの合併症や喫煙のある人は50歳から、合併症のない人でも65歳以上の人は、ABI検査はお勧めです。

この検査によって、閉塞性動脈硬化症だけでなく、脳卒中や心筋梗塞の危険度もわかります。ぜひ一度、専門外来で検査を受けてみてください。

→見た目で判断できる動脈硬化の兆候

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