見た目で判断できる動脈硬化の兆候

爪や毛、皮膚の状態に左右差があったら要注意

動脈硬化は、怖い病気です。静脈硬化が進むと、血流が悪くなり血管が詰まって、脳梗塞や心筋梗塞(脳や心臓の血管が詰まる病気)、足の組織が死んでしまう壊疽など、重篤な病気を引き起こします。ときには、突然死を起こすこともあります。

動脈硬化の予兆は、耳たぶにシワができる、左右の足で爪の伸び方が違う、左右の皮膚の色が違うなど、外見に現れることがあります。

当てはまるものがある人は、動脈硬化が進行していると考えられますので要注意です。

では、なぜこのような症状が起こるのでしょうか。

動脈硬化があると、血液の流れが悪くなり、血流障害が起きます。血流が悪いと栄養が届きませんから、皮膚の温度が下がったり、皮膚のハリがなくなったり、細かいシワができやすくなったりします。また、爪や毛が伸びにくくなります。

頸動脈の病変が疑われる兆候

「耳たぶにシワができる」というのは、頸動脈の病変が疑われる兆候です。

頸動脈は、首から脳や顔に行く血管で、狭くなると顔の血流が悪くなり、シワができやすくなります。

また、まぶたのコブは、遺伝性の脂質異常症に多い兆候です。体質的にコレステロールを分解する能力が低いと、血液中にLDLコレステロールがたまって、まぶたの細い血管に脂肪腫ができやすくなります。

こうした変化とともに、立ちくらみや脳貧血なども起こしやすくなります。

「左右の足で爪の伸び方が違う」、「左右の皮膚の色が違う」というは、足の太い動脈に起こる閉塞性動脈硬化症の兆候です。

ちょっとした傷でも治りにくくなる

両方の足を比べて、爪が伸びない、毛が生えない、皮膚の温度が低い、皮膚にハリがない、足が細いなどがあれば、その足の血管が狭い、または詰まっているなどして、血流が悪くなっている可能性があります。

また、蚊は皮膚から出る炭酸ガスをかぎつけて寄ってきます。ですから、蚊に刺されないほうの足は血流が悪く、代謝が落ちている可能性があります。

閉塞性動脈硬化症があると、少し歩いただけで、足がだるい、重い、痛い、つるといった症状が出て歩けなくなります。

これは足の筋肉に乳酸などの代謝産物がたまるためですが、しばらく休むと回復して、歩けるようになります。これを、間欠性跛行(かんけつせいはこう)といいます。

足の血流不全が強くなると、ちょっとした傷でも治りにくく、潰瘍(皮膚や粘膜がただれて欠損した状態)をつくりやすくなります。さらに悪化すると、足の先の組織が壊死する壊疽になり、足を切断するはめになります。

問題はそれだけではありません。足に動脈硬化があるということは、全身に動脈硬化が起きていると考えられるのです。

→下肢の動脈に狭窄や閉塞がないかどうかを調べる「ABI検査」

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